よくある質問
Q:ヒプノセラピー (催眠療法)とは、眠りなのでしょうか?
A:ヒプノセラピー (催眠療法)を “睡眠” と混同されている方がいらっしゃいますが、ヒプノとは「催眠(トランス状態)」であり、睡眠(眠り)の状態とは異なります。
ヒプノセラピストの誘導により通常の意識よりも深くリラックスすることで、意識をそのまま保ちながら、より感覚がひらかれた状態へと自然に導かれます。眠っている状態と覚醒している状態の中間ぐらいといえます。例えるならば、湯船につかって心地よく目を閉じてリラックスしているような状態です。
そのようなリラックス状態でこそ、すでに忘れていたことを思い出したり、とつぜん問題に対する洞察がえられたり、こころの深い解放が起こったり、また身体的にも癒しをおこすことができます。この状態でこそ、こころのなかに抑圧されていたさまざまな制限やブロックをはずすことができるので、無意識のパターンが解放されます。それが、ヒプノセラピー(催眠療法)が他のセラピーと違って、とても効果的ですばやい癒しを起こすことができる理由なのです。
Q:コントロールされたり、言いたくないことを言ったり、意識がなくなったりするのではないかと心配です。
A:ヒプノセラピーは、リラクゼーションを使ったセラピーです。 なので、セッション中に意識がなくなったり、コントローるされるようなことはありません。また自分がしたくないことをしてしまったり、されたりすることもありません。なぜなら、表面意識の「意志」の部分はそのままで、深い意識(潜在意識)の部分にやさしく働きかけるからです。
たとえば、目を閉じて「りんご」をイメージしてみて下さい。真っ赤なりんご、あるいは青いりんご、すべすべしている、白っぽい、甘い香りがする、・・・など、自分なりの「りんご」のイメージが浮かんだり、感じられたりするはずです。そのとき、わたしたちは決して意識を失ったり、自分をなくしたりはしていません。
ヒプノ(催眠状態)も、このようにイメージするときとまったく同じだからです。ただ、より深くリラックスして行うことで、より強くイメージが出てきたり、感情がともなったり、忘れていたことが浮かんできたりするのです。そのときには、ふつうにしゃべることも、聞くことも、身体を動かすこともできるのです。
ですから、ヒプノセラピーは、「かかる、かからない」という心配などなく(なぜなら、リンゴのイメージができない方はいないので)どなたにでも安心して受けていただけるセラピーであり、またどのセラピーよりも自然に深い気づきをえることのできる、とてもパワフルなセラピーだということが出来るのです。
Q:ヒプノ(催眠)にかからないひともいるのですか?
A:ヒプノ(催眠)の状態は、「かかる」ものではなく、「自然にはいる」ものです。つまり、自分自身ですでにその状態を受け入れているために、自己催眠としてそのような状態に導かれるのです。
テレビなどで目にする催眠術は一方的に「かけられる」というイメージがありますが、その場合でも被験者の方は「そのこと」に同意しているからこそ、自分自身でその状態へとはいっていきます。
しかし、ヒプノセラピーは催眠ショウの催眠術とはまったく違ったものです。リラックスするための誘導に導かれながらヒプノの状態(トランス)へと穏やかにはいり、リラックスのなかでセラピーを行います。ですから、どのような方にでも簡単に体験していた だくことができるのです。まるで湯船につかって気持ちよくリラックスしているかのようにとても自然な状態なので、「できないひと(ヒプノの状態にはいれないひと)」という方はいないのです。
しかし、どのような癒しにおいても、ご本人の自発的な「意志」は大切です。セラピーを受けることに対して、積極的で開かれた気持ちと期待感を持つことで、さらによりよい結果、効果をえることが出来るといえるでしょう。
Q:他のセラピーとの違いは何ですか?
A:ほとんどのセラピーは、表面意識(今、気づいている意識、顕在意識)においてのみ、問題をとり扱います。なぜなら、私たちがふつうに言葉をかわしている状態(カウンセリングなど)では、表面意識にとどまっているからです。
しかし、問題の核心は潜在意識と呼ばれる、普段は気がつかない意識のなかにこそ隠されています。そのため、潜在意識にアプローチできないセラピーは、時間や費用がかかるわりにはなかなか効果があがりません。そして、ほとんどのセラピーは残念ながら、深い意識(潜在意識)までアプローチすることができていないのです。
ヒプノセラピー(催眠療法)は、自然なかたちで潜在意識とつながり、問題の核心を解放することができます。そのために、短期間のセッションで、よりすみやかに本来のあなたを回復し、自己信頼や力をとり戻すことができるという、大変効果的なセラピーなのです。